
テルヒコです。
仮想通貨の業界で、いま大きな話題になっているFacebookのプロジェクトはご存知でしょうか?まだ一部の情報しか明かされていませんが、噂によるとFacebookが運営しているアプリ「Messenger」や「Instagram」上で使える仮想通貨を開発しているらしいのです。
開発している通貨の名前は、「リブラ(Libra)」です。19年6月に事業の計画が明かされ、世の中に波紋を広げています。そして、19年7月16日には”公聴会”が開かれ、リブラのベールが明かされようとしています。本ブログは、投資の経験が少ない方も多いので、もしかしたら何がすごいのかピンと来ていないかもしれませんね。
この”リブラ”はいったい何者なのか?完成したら何が起こるのか?僕の予想も交えながら、分かりやすく解説させていただこうと思いますので、ぜひとも参考にしてみてくださいね^^
目次
Facebookの仮想通貨”リブラ”について分かっていること
リブラはまだ開発中であり、情報のすべてが明かされているわけではありません。そのため、まずは”事実として公表されている情報”をお伝えしていきます。
開発者について
まず、リブラはFacebookの本社が開発しているわけではありません。子会社”Calibra(カリブラ)”を設立し、カリブラ社によってリブラの開発が進められています。
たしかに、Facebookの事業と、仮想通貨の開発はまったく別物ですから、別会社で進めているのでしょう。
リブラの決済システムについて
リブラの決済は、「Calibra.com(カリブラドットコム)」というアプリケーションによって行われるそうです。このアプリケーションは、Facebookにアカウントがない人でも使用できるようになっているので、誰でも手に入れることができます。
おそらく、ハードルを下げることによってアプリの使用人数を増やすのが目的でしょう。世の中へ広く普及することによって、リブラの信用が高くなりますからね。
決済の際に手数料などを取って、収益を得たいという意図があるのでしょうか?それとも、決済は無料にしてまずはユーザー数を増やし、別の形でマネタイズ(収益を得る)を狙っているのでしょうか?
どちらにせよ、リブラによって世の中が便利になるのであれば、嬉しいことだなとは思いますね。
リブラの目標
最終的には、数十億人に使用されることを目的としているそうです。日本の人口は1億人ちょっとですから、日本人が全員使っても目標の人数に達することはできません。
つまり、世界中で使われるのを目標にしているということです。世界中で使われるようになるためには、いくつか求められる条件があります。
①「セキュリティ性」
②「信用度(値動きが小さめ)」
③「利便性」
まず挙げられるのはこの3つでしょう。これらの条件を満たすために、今は必死で開発しているということですね。
”リブラ”による世の中への影響を予想する
ここから先は、すべて”想定のお話し”です。数十億人に使われるような通貨ができあがったとして、世の中にどんな影響があるかを考えてみます。
①現金が使われなくなる
すでに世の中で起きている動きですが…
現金がますます使われなくなるでしょう。現金がなくなることで、どんなことが起きるんでしょうね?需要が高く、価値の安定している円やドルはともかく、価値の安定していない通貨は暴落してしまう可能性があります。
現金の要らない仮想通貨が、決済の中心になるかもしれません。そうなったら、世の中の形が大きく変わりますね。
(もちろん、課題も多いのでそうなるかはわかりませんよ)
②リブラ以外の仮想通貨も安定し始める
①ともつながる話ですが、キャッシュレス化が進むことによって仮想通貨の信用が高くなってくるでしょう。すると、ビットコインやイーサリアムといった、いま世の中でメジャーな仮想通貨たちの値動きが穏やかになることが予想されます。
需要が少しずつ増えていくので、徐々に値段が上がっていくイメージでしょうか。
③サイバー犯罪が激増する
他の仮想通貨にも言える問題ですが、サイバー犯罪が激増する恐れがあります。リブラやビットコイン、イーサリアムなどは、”ブロックチェーン”によって他者が改ざんできない仕組みを持っています。
ですが、個人の管理するウォレット(仮想通貨を入れるための口座みたいなもの)は別です。ウォレットに絶対的なセキュリティ性がない限り、サイバー犯罪を防ぐことはできないでしょう。
この問題を乗り切れるかどうかが、キャッシュレス化を実現できるかどうかの分かれ目となります。
Facebookによる仮想通貨”リブラ”に関するまとめ
ここまで、リブラに関して分かっている事実と、想定される影響についてお話ししてきました。ここで、お話しした内容をまとめてみようと思います。
【リブラについて、分かっている事実】
- Facebookの子会社である”Calibra(カリブラ)”によって開発されている
- 決済用には、Calibra.com(カリブラドットコム)というアプリが使われる
Calibra.com(カリブラドットコム)は、Facebookユーザー以外でも使える - リブラは最終的に、数十億人に使用されることを目標としている
【リブラによる、世の中への影響(想定)】
- 現金が使われなくなる
現金の需要が減ることによって、価値の安定していない通貨が暴落する恐れがある - リブラ以外の仮想通貨も安定し始める
キャッシュレス化が進むことによって仮想通貨の信用が高くなり、
徐々に値段が安定することと思われる - サイバー犯罪が激増する
サイバー犯罪への対策が、リブラなどの仮想通貨を普及させる上での課題となる
以上が、リブラに関する情報となります。すでに世の中へ大きな影響力を持っているFacebookですから、もしもリブラが完成したら世界に大きな影響を与えることでしょう。
ここで、僕がお伝えしたいのは「世の中へどんな影響があるか想定するべき」ということです。
いままでもそうでしたが、世の中が変わるとき、そこには大きなチャンスが眠っています。
携帯電話が生まれた時、ドコモへ投資した人たちは大きな富を手にしました。インターネットが生まれた時も同じように、投資した人たちは大きな富を手にしました。
ですが、ボーっとしていてはチャンスは下りてこず、「便利なものができたなあ」という感想を言うだけで終わってしまうでしょう。先ほど僕のお話しした、”世の中へ起こりうる影響”をもう一度ご覧になってみてください。
このような”未来を見通す視点”をもって、人よりも早くアクションを起こすのが大切です。ぜひとも、この記事を参考にして、ご自身が行動を起こす上でのヒントにしてみてくださいね。